会社のHPを更新するのは私の担当なのですが(といっても構築するわけではなく文言をいじる程度)、事務のおねーさんはそれを知らなかったらしく、今日「すごいねー、なんでそんな事出来るの?」と聞かれ、「いや、オタクにはわりと標準装備のスキルだよ」とはさすがに言えなかった・笑
隠れ、って程でもないけれど、「オタク」の概念を説明するのが結構難しいんだよね、っていう話。
その日は風が強かったように思うのだけど、その一瞬だけは止んだ気がしていた。
どうして風の強さを覚えていたかといえば、私は確かに飛ばされそうな髪を押さえて視界を確保して大きくそれはもう大きな声で叫んだというのに、向こうの声はおろか自分の声すら耳に入らなかったからだ。
少しだけ後ろを、つまり私を振り返った秋山さんは、いつもの唇を上げるだけの笑みに目尻を下げるという項目を追加して、結果私の心臓にひどくダメージを与える顔を残してまた歩いていった。
「うそぉ……」
空っぽの部屋で思わず膝を付きながらこぼれた言葉を頭のどこかにいる自分、と、彼が笑う。
私に第六感などというものは搭載されていないけれど、ぐるりとカレンダーを巡ってみないと曜日を思い出せないような前の、あの時の場面を再現してみるに、私は確かに思ったのだ。
「行ってしまったんですね……」
外は風が吹き荒れている。何にも覆われていないガラスが音を立てている。正直に生きるしか術のない私が出来る事は、泣いて寂しがる事だ。
唇が、じゃあな、と動いた。
その瞬間だけ確かに風は止んだのだ。>>>>>
あちこちでLG関連を見かけるものの、いまいち感覚を取り戻せないぜ……。なので、ちょっと書いてみた。いつもと書き方を変えてみる試み。
「直ちゃんを置いて二年間海外を放浪していた秋山氏」(語弊あり)という文だけを元に妄想を広げてみました。公式出たら(=ドラマ放映開始)したら、下げます。PR